「ベリルがついてるから、命を落とすことはないと思うけど」 「そんな他力本願でいいのか?」 「よく、ない」 ノインは飲み物を求めて、ベリルのグラスをあおった。 白ワイン? 気づいたときには、のどが焼けついていた。 「ノイン?大丈夫か?」 ベリルが自分を見て、それから、周りを見回すのがわかった。 「なぜ、気づかれたのだ?」 呟くのが聞こえた。