「じゃ、なんか食べていい?」 急におなかが減って、ノインは、自分でも驚くくらい、たっぷりの食べ物を胃に押し込んだ。 突然今までなかった安心を手に入れて、生きものとして食べ物を渇望した感じだった。 「まず、食べ方のマナーを教えないといけない子だな」 ベリルはあきれていた。 ちらりと見ると、ノインに付き合って食事をしていたベリルは、恐ろしく綺麗に食べている。 「じゃ、次回にして」 「生きていたら、な」 ノインはフォークを止めた。 そう、だった。