【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~


ズルいな、ベリル。
この顔で、この、態度で、今まで一体何人の女の人、泣かして来たんだか。


「じゃ、それでいい。なって?」

ベリルは、今度は困ったように笑う。

「私のことを勝手に慕ってくれている分には構わないが」

断ろうとして、発した言葉に聞こえた。

けれど、ベリルは、ちょっと考えて、口調を変えた。

「冷たすぎるとか、泣き言は言わないでくれるか?」

「言わない。厳しい父だと思うから」

「なら、構わない」

「やった」

ノインは椅子から飛び上がって喜んだ。