「どうした?私をにらんで面白いか?」 「…あんまり。それよりさ、あたしの恋人になってみない?」 ベリルはにっこり笑った。 「それが、望みか?」 「さあ、よくわからないんだけど」 「私には恋愛感情がないんだが」 「それでもいい。っていうか、その方がいいのかもしれない。でも、あたしのこと見て、あたしのことを守護してくれれば」 「父親が欲しいのではないか?」 ベリルが言って、ノインは黙った。