気まずいので、立ち去ろうとしたら、歌が始まった。

オリコンのランキングの上の方しか、聞かない素人の僕でも、わかる。この人はウマい。

タイトルは青い春らしい。

イントロの刹那が僕を魅了して、立ち去るつもりが最後まで聞いてしまった。


泣いてた。

僕も泣いてたけど、桐島さんも泣いてた。
ちなみにさっきのサラリーマンのおっさんも泣いてた。


もうさっきから、訳がわからない事だらけだけど、人生の中には、そんな日もある。
たまたま今日が、そういう日なだけであって、いつもの日常には何ら変わりない。


この後、木漏れ日、潔癖という2曲を歌って、桐島さんの路上ライブは終わった。

明日も夕方から歌うらしい。
不確かな明日に、必ず、という言葉を添えてまた来ますと約束した。