やがて、緩やかなカーブを経て、サービスエリアにたどり着いた。


ペットボトルの水を買いたいのだが、どういう訳かどの自動販売機も水だけ売り切れている。

お茶やコーラやコーヒーは普通に売られているのに、と思いながら仕方なく、冷たいお茶を選んだ。


これが夢だと考慮すれば、それほど不思議な現象とも思えない。


なぜか冷静で、普段の僕とは違う手応えを感じる。
夢の中では第三者的視点を持ち合わせている。


車を運転している点も考慮すれば、夢だと合点がいくのだ。


不可解な点という意味では、ローソンで愛が売られている意味や、人の心が読めるシンガーソングライターだって、夢の一部だったと仮定すれば、十分に納得がいく。