____苺の季節____

「ホント、満月だ、綺麗な月…」

里ちゃんがあたしの隣でうっとり呟いたけど、すぐに我に帰った。

「あ、やべ…消えた、次の点ける」



「そうだ、杏ちゃん、彰!もっとバケツに水を入れて持って来て~、あと3つ」

西村先輩が言った。


「あ?何で俺達なの」

「だって、手、空いてるの君達だけだもんね、バケツ足りない…これじゃ溢れる」


ニコニコしながら意地悪そうに言った西村先輩は、両手に花火。


他は線香花火に集中するグループ。打ち上げ花火の用意をしてるグループ。


「仕方ねー、行くか」


彰先輩は面倒くさそうにジャージのポケットに手を突っ込んだ。