____苺の季節____

鳴海の浴衣姿は、凛々しくて見とれちゃったよ。


涼やかな生地から見える腕や足も逞しくて、肩幅もこんなに広かったかなって思った。

いつも見てるはずなのに、男なんだなって、改めて思うとドキドキした。


「何?そんなに見つめて惚れ直しちゃった?」


ふざける鳴海に真顔で答える。


「う、うん……」


「バーカ、何だよ、マジで照れるから」



「ふたり共、よく似合ってる、懐かしい、

実は、これ、私達夫婦が着てたの、始めてのお祭りにって仕立ててもらったのよ
まだ15か16位だったかな……、


ちょうどあなた達と同じね、見てごらん」


促されて覗いた大きな姿見に、日本の夏に身を包んだあたし達が、はにかみながら映ってた。


肌に触れる生地が気持ち良い。

背筋もピンと伸びる気がした。