目の前には、座ってるヤツと
制服とか入れておいた あたしのバッグ…
――― 生徒手帳
「ちょ…!
勝手にひとのモノ見ないでよッッッ!」
「わざとじゃねえし
ベットに置いたら、下に落ちたの」
「………」
それに…
バッグはカナの、カレシの車に
忘れて来たはずなのに…
あ…
もしかして…
取りに行って…くれたの…?
「スゲー頭いい学校じゃん
実は天才?オマエ」
からかうみたいに
あたしの顔、のぞき込む
「…べつに
あんまり行ってないし
…合格するのが目的だったし」
「なんだそれ
クリア目的とか、ゲームかよ」
ヤツは笑った
…あたしも何言ってんだろ…
こんなこと
誰にも話したことなかったのに…
「なんでミコって呼ばれてんの?
あだ名?」
「… メアド」
「ん?」
「メアドが…
最初に35ってついてるから
…カナが”ミコ”ちゃん?って
それで…」
「あ〜35でサンゴか
俺とあんま、かわんねえな」
「え…?」
「カイトってバイク〜
最初乗ってて
それで」
「カイトっぽいじゃん…」
「え?!マジで?!
やっぱり俺がカッコイイって認める?」
「カイトって、タコのことじゃん」
「あ〜馬鹿じゃね
タコはオクトパスだろ〜」
「ば、馬鹿はそっちじゃん…!
あたしが言ってんのはぁ!!」
「”KITE”
正月とかにあげる、凧の事だろ
さすがに自分の乗ってたバイク
名前の意味くらいは知ってんよ」
「………」
笑った
「どうする?」
「え…?」
「帰るなら送ってやるけど」
「………」
あたしは…



