さんご=15。





「ぁ〜…
はらへった〜
昨日から〜ぜんっぜん食べてなくて〜」


「え〜?マジで?!」


「うん〜」




知り合ったのは、なんでだっけ


そんなことを考えているうちに
すぐに商店街の中の、喫茶店前についた




「あ…あの人だよミコ
――― こんにちはぁ!」


「やあ、こんにちは!」




窓ぎわの席
背広着た、男の人
ひとりで座ってる




「ミコ〜
ヤマダさんはいい人だから〜
じゃあヤマダさん
よろしくお願いしまぁす」


「またね、カナちゃん」




扉の音が、チリンと鳴って
カナは喫茶店の外に出る


人がたくさん歩いてる
ショーウインドーの向こう
手をひらひらさせながら
ケータイにぎったまま 消えていった




「――― え〜っと、ミコちゃん?」


「あ、ハイ」


「こういうのは、初めて?」


「ハイ」


とたんに、ニコニコする男の人


でも本当はあたし
このバイト、何回もしてる




あ…そうだ


カナと知り合ったのは
バイト探してた時だ


あたしは高一だけど
来年にならないと、16歳にならないから
時給いいトコは、全部断られた


頭来たし、駅前で疲れて座ってたら
男の人に 声かけられたんだっけ…