さんご=15。





せまい歩道 はや足


二人とも 何も話さない




てっぺんの 広場についた



「おかえり、カナ」


「――― アッちゃあん…」


「なんだよ、どした?」




カナはカレシに抱き着いて
そのまま離れない


まわりに冷やかされて
車んなか入って、なにか話してたから


あたしはひとり
ぼんやりと 空を見てた




… ヤツも、上に戻って来てて


友達みんなと、バカみたいに騒いでる




――― あれ


ホントに聞こえてなかったんだよ…




ああいうヤツってそんなの聞いたら
絶対ヘンなこと言いそうだし…


あたしは少し ホッとした


別にいいんだけど
あんなヤツに…どう思われたって…




「カイトさん!!どうも!!」




バタンってドア 閉める音がして
それから、足を少し 引きずった人が
車の中からおりて来た


「お」


「おお!この前の人!!」


「やはは、ど〜も〜!」


「大丈夫かあ?
外出禁止されてるとか聞いたけど」


「いやあ
勝手に親が言ってるだけなんで…
カイトさんにお礼言いたくて
抜けて来ちゃいました!
あれ…カイトさんは?」




お礼…?


あんなこと言ってたヤツに
なんで…?


「お〜い!カイトお!!
告白タイムだってよ〜」




爆笑がおこって
ヤツも、笑いながら走って来る


「カイトさん
マジで病院、連れてってくれて
ありがとうございました!」