「本人は、大丈夫です!
少しすりむいてましたけど〜」
「あ、そっかそっか
よかったわ」
「でもバイクは…
ん〜わかんないけど
前、全部いってましたからね〜」
「端にどけてある?」
「あ!それは大丈夫っす
他の奴らが、もう車も止めてましたしぃ
――― あ、あがって来たみたいです」
スクーターが、もう一台
行く時は、ひとりだったけど
帰って来た今は、後ろに誰かを乗せてる
後ろの人がおりると
いっせいに人が、周りに集まった
――― ホントだ…
外灯のあかりの下
座り込んだその人
顔とか手のひら、すりむいてる…
あたしは自分が
バンソーコーを持ってるの思い出した
「どしたのぉ?ミコぉ」
「あ…バンソーコーあるからぁ」
あたしはおサイフから
バンソーコーを出す
「あ、うんうん!いいと思う!
あたしも一緒に行くよぉ!」
「――― 女は余計なことすんなよ」



