「あっはっはっは
マヂウケる〜〜〜!!」
「だから〜、彼が言うには〜」
「居酒屋の割引券で〜す
どうぞ〜〜〜」
「飲み行こ!シモヤマくん!!
も〜〜一件行こ!」
「え?カラオケって言ったじゃん
近くにダーツとウナギ屋があって〜」
見たことないくらい、大きな改札
たくさんの人…
駅ビル、デパート、ファーストフード
たくさんの光…
バス、タクシー、走るクルマ
たくさんの音…
ホッとする…
キラキラしてて
にぎやかで
まるでオルゴールみたいだって
あたしは思った…
そして
「――… よぉし!」
これからどこに行こうか
あたしは考える
でもお腹すいたよね
どっか、食べに行こうかな
ちょっと記念日だし
特別なモノとか食べたい
でもここから見えるのって
牛丼とかばっか
駅の大きな柱によっかかって
かなりうざかったカバンを置く
ケータイを開いた
――― うん、夜はテキトー
家出してたカナが言ってたみたいに
ファーストフード入って朝まで
それからシブヤ行って、服を見るんだ
――― とりあえず
ケータイのナビで
あたしが好きな、ファミレス発見!
そこのとなりにある
いろんな雑貨売ってる店にも絶対行きたい
雑誌で見たんだ
そこにしか売ってないコスメある
自信があった
あのバイト、向いてるって言われたし
これだけ人も、お店もあるんだもん
あたしが働けるトコだって
絶対に、あるんだ
なのに
”よし!”と思って
荷物持とうとして、下むいたら
置いてたはずのカバンが消えてた



