そうそう
それからしばらく、バイクの話
ヤマダさんは若い頃
バイクでいろいろな場所
旅したことがあるらしい
来た時はすこし
なんかどんよりした目だったけど
その話をしているうちに、元気になった
「じゃあ!またね!ミコちゃん」
「ごちそうさまでしたぁ」
「…なんか、楽しかったよ
ありがとう」
「あたしもバイクの話
すごい楽しかったです」
「――― いつか二人でさあ!
ツーリング行くか!」
あたしはニッコリ笑って
それに答える
「あ…楽しくて忘れるとこだった!
これね!」
「ありがとうございます」
あたしは
渡されたお年玉袋を持って
先に、喫茶店の外へ出た
さっきのカナと同じように
中にいるヤマダさんに、手をふる
――― それからすぐに、駅へ走った



