後ろのほうから
男の子たちの
話し声が聞こえて来た
「――― なあ、カイト!
あの話さ〜どうなった?」
「え?なに?」
「…レースだよ!レース出るって話!」
「あ〜…わかんね
暑いじゃん?今〜」
「なんだよもったいねえなあ」
… レース?
峠で、競争とか…するのかな
「………」
気配 ―――
横に カイトが…すわった
「…るのって
そんなに楽しい…?」
「え?
なんだよ、花火つまんねぇの?」
「ちがう…」
「じゃあどうしたんだよ」
「バイクって…
速く走るって… そんなに楽しい…?」
カイトは
少しだけ、ため息をついて
しばらく 黙りこんでしまった…



