「ミホ!」 裕也が戻ってきた。 「友春くんどうだった!?」 「もうじき来る…。」 裕也はとても疲れている様子だった。 「裕也、大丈夫?」 裕也はまだ息切れしていた。 「あぁ、平気。」 あたしの心臓はまだどきどきしていた。 翔のぬくもりがまだ残っている。 吐息がかかった首 暖かかった腕 きつく抱きしめられた背中。 翔… さっきの行動に… あんたの意思はあったの? あたしだからしたの? …それとも。