秀吉が刀を持つと沙由は動けずに座り込む





「父上……」



運良く満鳴が秀吉の部屋に訪ねてきた



「満鳴様助けて!!」



沙由の声に満鳴は慌ててふすまを開けると



「父上………」



「満鳴……お前沙由と別れる気ないのだから

殺す」




その瞬間……









意識はない



ただ愛しいあの人の泣き叫びと



親しい仲間たちが駆け寄った記憶はあった





「ごめんなさい……

私、満鳴様と結納出来そうもない」




それが沙由の最後の言葉だった