「いや、ボール触ったら嬉しそうな顔したから」 「ッな?!」 「リョーちゃんにはボール渡しとけば機嫌よくなるんやなぁって思って」 「なんだよ、それ」 「バスケが好きなんやなって思っただけやん♪」 「うっせーよ」 「……そんなにバスケが好きならバスケしてみる?」 ジョーの笑いを含んだ声。 コイツも俺をバカにしてんのか? 「音……聞こえない?」 「「へ?」」 ザキと間抜けな声が揃った。 「だから、ボールをつく音……」 目を閉じて音に集中してみると確かにボールをつく音がダムダムと聞こえる。