次の日のことだった。


いつもと同じ時間にジョーは重そうなカバンを肩にかけてやってきた。


「おいおいおいおい……なんだよ、そのカバン。
何、詰め込んでるんだよ」

冗談めかして言うが、ジョーは何も言わず、スタスタと階段を上り俺の部屋に入っていった。


相変わらずジョーの考えていることはわからない。


分からないけど、なんか意味があるってことはわかる。



俺は適当にお菓子と冷蔵庫から麦茶を取り出すとジョーの前に冷えて周りに水滴のついたコップを差し出した。



「粗茶ですが……」

「恐縮です」


ジョーは一気に麦茶を飲むとプハーっと息を吐き出した。