苦しかった喉元を無意識に触っていた。 「リョータ!!死んだらあかんでぇ!!あかんでぇ!!!!!」 「げほっ……見て、わかんねぇのか」 「あっ!生きとった……」 ホッと一息つくザキ。 「『生きとった』ちゃうぞ!殺す気か!!!」 今度はお返しとばかりにザキの上に飛び乗る。 「おわっ!?だから悪かったって言うてるやん」 「悪かったで済む問題か!!」 こっちは死にかけたんだからな。 「だって、リョーちゃんがバスケ辞める言うから……」 ザキにしてはらしくない声色になる。