「俺がリョータ止められたらレッグスル−教えてくれや」
「バーカ、こういうのは教えてもらうんじゃなくて自分で身につけろ」
俺はボールを後ろに回し左手でドリブルをしてザキを抜いた。
「まだまだ!!」
ザキが後ろからボールを奪いにやってくる。
ザキの腕が伸びてきた。
「お前が甘いよ」
俺はボールを右に流し、右手でドリブルを続け、ゴールがあるつもりでレイアップをした。
ボールがリングをくぐることはなかったけれど、リングがあれば確実に入ってる。
「あー!!もう!リョータは小細工ばっかいれてくるから嫌やわ」
「小細工って、ただドリブルする手を左右に変えてるだけだろ?基本だよ」
「ビハインドチェンジ、……それからクロスオーバーやろ?あと何回かフェイントもかけられた」

