受け取ったボールを思わず落としてしまった。 静かな公園の中、ポーンポーン……とボールの跳ねる音と俺の笑い声が響き渡った。 「ハーッハッハッハ!!!!ハー……ッハッハッハッハ」 「なっ?!何笑ってんねん?!リョータが言い出したことやろ?!」 ザキは目をつり上げて近寄ってきた。 「だって、バスケットリングを盗むって!!どうやってだよ、明らかに運べねぇじゃん」 「それは……なんとかしてトラックの荷台につめこんで……」