俺とザキは玄関においてあるバスケットボールを手に取り外へ出て行った。





「なぁ〜俺らもジョーみたいに塾いかなあかんかなぁ?」


「成績が悪ければ行けばいいんじゃない?」


「ほんなら、俺完璧いかなあかんやん」


「いけばいいじゃん」


「俺まで塾行きだしたらリョータ寂しくなるで?」


「俺のために行かないの?」


「まさか!塾なんて居心地悪そうやん。
俺、勉強嫌いやし、わざわざ勉強しにいかなあかんってのは嫌やなぁって思って」


「そんなんで志望校合格できんの?」


「面接でなんとかなるかなって思って。
でも、ジョーは凄いよなぁ。頭いいくせに塾にも行ってさ」






「ジョーは……特別だろ?」


「あのおかんやもんなぁ」