「なかなか言うようになったやないの」

「おかげさまで」

「きぃ〜!!覚えてらっしゃい!!また明日来るから!!」





「……お前、突然来たかと思うと帰るのも突然なんだな」


「そう?俺的には想定内の範囲やったけどな」


「はいはい」

「日も落ちてきたし、そろそろ涼しいかもなぁ、リョーちゃん」





ザキはピンっと伸ばした人差し指の先でクルクルとバスケットボールをまわしだした。




「最近体なまってるみたい。よかったら1on1やらへん?」

「ボール見えるか?」



外はもう薄暗くなっていた。