テーブルに腕をついて身を乗り出した。

勢い良く体を前に出したから、小さなテーブルのせいで俺と彼女の距離が一気に縮まる。

ビクッと肩を上げて、彼女はまた下を向いてしまった。

「ファンの間ではすっごい噂になっててね。私はネットの書き込みで知ったんだけど」

一口レモンティーを飲む。

俺は自分の事を何て言われているのか気になって、ゴクリとつばを飲み、彼女の次の言葉を待った。