「また妄想してるんすか?」

「してないよ」

シュウを見上げニッコリ微笑んだ。

「気持ち悪いっすね」

「シュウは若いね」

「はっ?」

「やっぱりさ、精神面で深く関わりたいなぁって思うんだよね」

「それって、経験者は語っちゃうってヤツっすか?」

「そうかもね。メンタルな部分で深い繋がり持ちたいなぁって」

「で、その後に体で深い繋がりが持ちたいと?」

「はは・・・そうだね」

どうしてもそこに持っていきたいシュウに苦笑いをしてしまった。

「そう言うのが「大事にしている」っていう事なんでしょうね」

会議室から出て行くシュウの後ろ姿を見送った。

ドアを開けながら

「俺も大事にしますよ」

そう言い残していった。