「一緒にいる時間が少なくてホントごめん」

「わ、かっ・・・て・・・る」

ボロボロ涙をこぼしている彼女の腕を優しく引き、座るように促した。

そして、胡坐をかいた俺の膝に彼女を乗せまぶたにキスをすると、強く強く今まで以上にぎゅうっと抱きしめた。

「大丈夫だよ」っていう気持ちを込めて。

「ね、少しでも一緒にいる時間を作ろう。それで、二人の記念日いっぱい作ろう。どんな些細な事でも記念日にしちゃってさ」

子供のようにわんわん泣き出した彼女が可愛くて。

頭をなでた。


俺だって不安なんだよ。

君が離れていってしまわないかって・・・。