お預け中?

「い、いやぁ・・・俺、彼女なんていませんけど?」

モゾモゾと俺から離れていこうとする彼女の体を、左腕に少し力をいれ、ギュッと抱きしめた。

ーアドレスしか聞かなかったので、電話するまでに時間がかかってしまいましたー

「はい・・・」

どう返して良いのか分からず、とりあえず返事をしてみた。

・・・ひょっとして・・・。

ピコン!っとクイズ番組よろしく、ある人物を思い出し、頭上で赤い光が点灯した。

今日の製作発表がこの人物のせいで満足にできなかった。

滞りなく行われいた会見も、どこぞの記者に爆弾落とされ、逃げる様な形でめちゃくちゃになってしまった。