お預け中?

「んっ・・・う・・・ん。は・・・」

息が上手く続かない彼女は、新しい空気を求め口を開けた。

チャンスを逃さない俺は、下唇にわざと音を立てて吸い付き。

そして、彼女の舌を自分の舌でなぞった。



時間なんて忘れて、彼女に夢中だった。

アパート前を通り過ぎる車の音、彼女の部屋の置時計の秒針の音すら、俺の耳には入ってこない。

ただ、彼女の時々漏れる甘い声だけが、俺の耳に入ってくる。

脳に。

掌に。

口に耳に。

全身に。

彼女の存在を染み込ませる。



今度いつ会えるか分からないから。

今度いつこんな甘い時間を過ごせるか分からないから。