切なさの距離~友達以上、恋人未満~






「部活でね~…」



「田中先生がね~…」


他愛もない話をする俺たち。

知らない間に時間は過ぎて行き、気づくと夕日が公園を照らしていた。




「ね?貴斗?」


裕実は俺の肩に頭を預け、目を閉じる。



「あたしたち…大丈夫、だよね?」



「何が?」


裕実の肩に手を回し、ストレートの黒髪を撫でる。

相変わらず、サラサラだ。



「離れてても…大丈夫だよね?」


少し目を開け、潤んだ瞳で俺を見る裕実。

それがやけに色っぽく見えて。


あえて裕実から目を反らした。

ずっと見ていたら襲いそうだったから。




「当たり前だろ。

大丈夫だよ、俺たちは。」


自分にも言い聞かせるようにはっきり答えた。



前は俺が聞いたんだっけ?


遠距離でも大丈夫だよな?って。

やっぱり不安になるよな。