切なさの距離~友達以上、恋人未満~






駅から徒歩数分。

なかなかの広さの公園に着く。


立っているだけでも少し汗をかくような陽気。


それでも公園は人で賑わっていた。



小さい子を連れている家族連れ。

騒ぐ子供たち。

部活帰りの高校生。

いちゃつくカップル。


3ヶ月前までは当たり前のように見ていたこの光景。

それなのに今の俺にはやけに新鮮に映って見えた。



「貴斗、ベンチ、空いてるよ」


裕実は木陰のベンチを指さす。



「あそこ、座るか」

手をつないだまま、ベンチに座る。



「最近、暑いよね~」

裕実は手で仰いでいる。



「ちょっと待ってて」

それだけ言って繋いだ手を離し、立ち上がる。


そして記憶の糸をたどる。


確か自販機は…公園の入り口にあったっけ?



そんなことを思い出しながら入り口のほうに向かう。



あ、あった。

自販機を見つけた俺は飲み物を2本買った。