「今日も雨…か」


6月に入り、梅雨入り。

そのせいで部活はいつも中でトレーニング。


どうせなら外を気持ちよく走りたいのに。




「早く梅雨明けしてくれないかなぁ…」


そう呟くのは日向だ。



「無理だろ。

梅雨になったばっかりだし。」


制服が冬服から夏服に替わった。

梅雨のせいでジメジメして、制服と肌がくっついて気持ち悪い。



「なんでそういうこと言うかなぁ…

もっとさ、明るくいこうよ。


じゃないと明けるものも明けないでしょ?」


めでたいヤツだ。

なんて口にしたら日向はカンカンに怒るだろう。




「あ、そうだ」



「なに?」


日向のほうに顔を向ける。

ちなみに席替えはまだしてなくてあの席のまま。



「6月の終わり、期末じゃん」