切なさの距離~友達以上、恋人未満~






「ついに卒業しちゃったね~」


アキが空を見上げながら呟いた。




「ホント、あっという間だった。

やり残したこと大量にあるわ~」


そう言ってふっと笑いをもらすアキ。




「日向は?

やり残したこと…なんかある?」


あるよ。

あるに決まってる。




「県大で優勝できなかった。

全国大会に行けなかった。」


どうしても成し遂げたかった夢なのに。

あたしは、成し遂げることができなかった。




「他には?

あるでしょ?もう1つ」



アキと正反対にあたしは俯き、つまさきを見つめる。





「湯川に…スキ、って言えなかった…」