「貴斗にああ言ったこと、後悔してる?」
給食の時間。
隣にいるアキは小声で聞いてきた。
「ううん。後悔してないよ」
ウソ。
大ウソつきだ、あたしは。
後悔してる。
後悔してるに決まってるじゃん。
「そ。あんまり無理しないでよ。
辛いときは辛い、って言っていいんだから」
そう言って優しく微笑んだアキ。
その優しさに涙が溢れそうだった。
でも、もう泣かない。
泣いたってあたしが言った言葉がなかったことになるワケでも
湯川がY高からN高に来るワケでもない。
それが分かってるから、
だから、ムダな涙は流さない。
そう、あの日に決めたんだ。

