ただ…ただ止めてほしかっただけなのに。


ただ…一言、言ってほしかっただけなのに。



「行かないで」


って。



「高校でも一緒に走ろうよ」


って。



なのに…


それなのに…



こんなの、俺の思ってたのと全然違うじゃないか。



涙が頬をつたう。

そして俺の足下に落ちた。


それと同時に俺は木を殴る。



俺は…お前が好きなのに。


お前は…俺のこと、そうは思っていないのか?



俺は自信過剰だったっていうのか?


なんで…


なんで…止めてくれないんだよ…