切なさの距離~友達以上、恋人未満~







「あ…増川」


学校を出る直前に増川の姿を見つけた。




「ごめん。

先…帰ってて」


オカンの返事を聞く前に走り出した。



アイツに聞くことがある。




「おい!増川!」


増川はグラウンドを黙って見つめていた。




「おー!貴斗!」



「こんなところで何やってんだよ?」


そう聞くと増川は笑いながら言った。



「女の子たちから逃げてんの」


って。



「毎日いろんな子に誘われちゃってさ~


参ったよ~ホントに。」


そう言った増川の顔は切なげで。


誘って欲しい人は、ただ1人。

アイツからの誘い…待ってんのか?お前。