「こんにちは。
今日はお忙しい中、来ていただきすみません」
次の日。
オカンと教室に入ると山本がバカ丁寧に頭を下げる。
「いつも貴斗がお世話になってます」
オカンも山本と同様、頭を下げる。
そんな中、俺はすぐにイスに座った。
「貴斗くんは非常に授業態度もよく、
特に問題はないと思います。
先生方にもとても印象がよくて…」
適当な言葉で俺を誉める山本。
全然、嬉しくない。
「そうですか。
安心しました」
オカンは嬉しそうな顔で笑っている。
「で、進路の話なんですが…」
予想外の早い展開。
もう少し雑談でもするかと思ったのに。

