切なさの距離~友達以上、恋人未満~






「…あ、なんかごめん」


気づいたら俺は日向に電話をかけていた。



『電話かけてきていきなり謝る?

ってか何!?


なんか用事あった?』


日向は電話でもテンションは変わらないらしい。

でもま、そのほうが話しやすいんだけど。



「いや…特に。

ってか用事ないのに電話しちゃいけねぇーのかよ?」



『当たり前じゃない!

なんか分かんないけど、ドキドキさせられんのは腹が立つ!』


いや、意味分かんないだろ。

そのドキドキ、俺のせいなのか?



「じゃあ…電話、切ろうか?」


そう聞くとなぜか黙る日向。



「おーい?日向~」


と、呼びかけると急に大声で喋り出した日向。




『何それ?!

いきなり電話かけてきて、切ろうか?って!

ちょージコチューじゃん!』



いやいやいや…

ちょっと待てよ。


用事なかったら電話かけんな、って言ったのお前だろ?

で、俺は用事がなかった。

なんとなくで電話した。


だから切ろうと思ったのに…


相変わらずよく分からないヤツだ。