「あの…ちなみに日向とかアキ、増川はどこに行くんですか?」
アイツらと具体的な進路の話をしたことがない。
みんな、それとなくその話題には触れないようにしている気がする。
「ああ、アイツらか。
県大会ではまあいい成績残してるからな。
このへんで1番の強豪校に揃って行くと思うぞ」
このへんで1番の強豪校って言ったら…N高か。
偏差値は高くない。
3人の中で1番頭の悪い増川でもギリギリ入れるくらいの学校だ。
「今、N高の資料持ってますか?」
なんでそんなこと聞くんだ?とでも言いたげな山本の顔。
「あったら欲しいんですけど」
山本は腑に落ちない顔で俺にN高の資料を渡す。
そして立ち上がる。
そのときにN高とY高の資料だけを持った。
そのまま歩き出す。
「お、おい?!湯川ぁ?!」
山本のそんな声が聞こえたが無視。
俺はこのどっちかの学校に行く。

