切なさの距離~友達以上、恋人未満~






山本から渡された学校は本当にどこも有名で。


陸上が強いうえに進学校でもあるところが3つ。

この3つは結構偏差値も高い。


陸上は強いが頭は中の中くらいのところが2つ。


この5校の資料を手渡された。

どの学校にしろ、家からじゃ通えない距離にある。



「全国大会でお前はいい成績を残せなかった。

でもな、これからもっと伸びる、そうお前を見てくれた人がいたらしい。


だからこの学校からも推薦の話が来てるんだ。」


山本はそう言って俺の持っている資料の1つを指さした。



『Y高』

陸上をやっているヤツなら誰だって入りたいと願う学校だ。


頭も良く、毎年有名大学へ行くヤツが数多く出る。


確かに、全国大会で入賞もできなかった俺にこの学校から推薦が来るのはおかしい話だ。




「お前は成績優秀で素行も悪くない。

だから、十分この学校に入れると思うんだ。


家からは少し遠いが…先生はここが1番オススメだ。」


家から少し遠い?

バカ言うなよ、山本。


今ある5校の中で1番遠いだろ。

飛行機に乗らなきゃいけないくらいの距離じゃないか。