切なさの距離~友達以上、恋人未満~







「へ~…

そうだったんだ~」


日向は麦茶を飲み干すとそう呟いた。


あれから場所は変わってここは俺の家。

ちなみに目の前には増川ではなく、日向がいる。


コイツは課題を写しにうちにやってきた。



「2人がケンカで別れちゃったなんて信じられない…」


日向は数学の課題を開きながら呟く。



「今までどんな大きなケンカだって最後には仲直りしてたのに」


数学の課題の上にうなだれる日向。

ってやる気なしかよ。



「仕方ないだろ。

2人には2人にしか分からない何かがあるんだよ。


それより今は目の前の課題。


どんなもんやったんだよ?

見せてみ?」


そう言うと日向は無言で数学を俺に渡した。



後ろからざっと見ていく。





「………お前」


思わず絶句。

声にならなかった。



なぜなら数学の課題。

真っ白だったんだ。