「日向、俺…別に気にしてないから」
始業式を終え、教室に戻ると湯川は言った。
「え?」
と、聞き返す。
「全国で負けたこと、もう落ち込んでないから。
そりゃあ、勝ちたかったけど自分の実力が分かっただけで十分だし。
お前らのために頑張る、とかデカイこと言ったけど結果があんなんでお前に報告できなかったんだ。」
湯川はそう言って前を向いた。
なんだ。
そうだったんだ。
ヘンな気遣って損しちゃった。
「ね、湯川。
大事なこと、言っておかなきゃいけない」
湯川は首を傾げる。
「あのね、夢大とアキ…別れたんだって」

