切なさの距離~友達以上、恋人未満~







やっぱり走るのって気持ちいい!!


そう思えるくらい、カラダが軽く、走りやすかった。

息は少し上がっていたが逆にそれが少し気持ちよかった。


汗が頬を伝って流れていく。

でも、そんなことも気にならないくらい気分は爽快だった。



ゴールは目の前。

女子の部が終わったら、次は男子の部かぁ。


なんてまったく違うこと考えてみたりしちゃって。


油断は禁物。

集中。集中。


そう自分に言い聞かせた。




「ひーなーたっ!もうちょっとだよ!」


アキが叫んでいる。



ラスト数メートル。

全力疾走であたしはゴールを駆け抜けた…