「湯川」
ランニングを終えた湯川に声をかける。
「ってなんでそんなに息切れてるのよ」
これくらい、朝飯前なはずだよ?
「…うっせぇ」
そう呟いた湯川。
「なんでそんなに息切れてるか教えてあげようか?」
湯川は何も言わずタオルで汗を拭っている。
「フォームがぐちゃぐちゃだからだよ。
で、なんでフォームがぐちゃぐちゃか教えてあげようか?」
これにも湯川は何も言わなかった。
今度はお茶を飲んでいる。
「裕実ちゃんと…何かあったから。
どう?違う?」
湯川は動きをやめ、あたしを見る。
「何が言いたいんだよ。
言いたいことあんならはっきり言えよ」
分かった、と答え湯川の真っ正面に立つ。
「今日の部活、あたしもサボる。
だから全部、教えてよ。
それでスッキリさせてまた明日から練習に集中しよ」

