「ねぇ~誰と来てんの~?」
こういうのはスキを見せたほうの負けだよね。
と思いながら答える。
「友達、ですけど」
「そうなの~?
これから俺らと遊ばな~い?」
「遠慮しときます」
負けるな、あたし。
「そう言わずにさ~
一緒に行こうよ~
俺らと楽しいことしよ?」
「友達いるんで無理です」
だんだん声が震えてきた。
怯むな、あたし。
怖くない。
怖くない。
怖くなんて…ない。
視界が歪んでくる。
泣くな、あたし。
泣いたら負けだって。
ひたすらそう自分に言い聞かせる。
「あの、すいません。
そいつ、俺のツレなんすけど。」

