「なんで…こうなっちゃうワケ?」
思わず呟いてしまった。
「日向が折れたのがいけないんだろ」
湯川は冷ややかな目をあたしに向ける。
今日は納涼祭りだ。
1週間前から夏休みに入っている。
「あたしのせい?!
湯川だって最後は頷いてたじゃん」
「はぁ?日向が最初に分かった分かった、って言ったんだろ?」
あたしたちが今いるのはアキたちとの集合場所。
なんかもう納涼行く前から険悪ムードだし。
やっぱりドタキャンでもすればよかった。
「あ、いたよ、夢大!!」
そこへアキがやってくる。
ってちゃっかり浴衣着てるし。
「なんで2人とも私服!?
祭りって言ったら浴衣と甚平でしょ!」
確かに夢大は甚平だ。
気合い、入ってるなぁ…2人とも。