私のそんな想いもむなしく、彼方は「そう」と言っただけだった。 胸がモヤモヤする。 どうして? どうして、それだけなの? どうして、もっと私にかまってくれないの? もう、 私なんかどうでもいいのかな。 由実夏だけをまっすぐ見ているのかな。 私が利翔のものになっても、気にすることなんてないのかな…。 もう、ただの「姉貴」でしかないのかな――――。