聡子の家の玄関を出てからやっと腕を離された。
「ちょっと!なんなの?
買い物とか1人で行きなよ!!」
スタスタと道を歩いていた足がピタッと止まり雅也くんが振り返った。
「お前はバカか。」
ため息を吐きながら呆れた顔をしている。
「どういう意味?」
「もう少し気をつかえよ。
あいつらだって2人になりたいだろうが」
「………あ…」
遼くんと聡子は付き合い始めたばかりのカップルだ。2人っきりにもなりたいだろうしもしかしたら勉強も2人での方がよかったのかもしれない。
「あたし………」
(すごくお邪魔虫だった…?)
気持ちが落ちていく。
そんなあたしを見ながらまた雅也くんがため息を吐きながら言った。
「別に、勉強は2人だとはかどんないだろうし、そこまで気にしなくてもいいと思う。ただ、休憩のときは…な…」
(もしかして、慰めてくれてるの?)
雅也くんの意外な一面にあたしは嬉しくなった。


