センパイ

「っ・・・。葵・・。」



息を切らして



私を呼んだ。




愛しいあの人の姿。





「センパイ・・。」



「あいつと別れた・・。なあ・・



   フってもいいから、聞いて。」




その先を聞いてはいけない。



そんな気がした。



「好きだったんだ。」



ポツリと呟くセンパイ。