センパイ

≪ピンポーン≫


「はい。」


ドアを開けると


私服の壱が立っていた。



「涼汰に聞いて来ちゃった。



   迷惑だって思ったんだけど。」




少し汗ばんでいる顔。


前会った時よりも


チャラくなくて


自然な笑顔が似合う人だって思った。